トップページ » 『パシフィック・リム』見てきたお

『パシフィック・リム』見てきたお


ウエイン町山の「ロボットアニメと怪獣映画で育った人間には
宝物のような映画」という絶賛を受けて行ってきました。
『ロボジョックス』以来のハリウッド巨大ロボット映画
『パシフィック・リム』。




いやー、ほんとにウルトラマンくらいの大きさの人型ロボが
「カイジュー」(作中、怪獣を指す一般名詞)とどつき合いの
大バトルですよ。面白かったなあ。

いやもう体長数百メートルはあろうかという大怪獣と人型ロボ
イエーガーが、ネオンきらめく香港の高層ビル街をぶっ壊しながら
繰り広げる格闘戦の美しいこと、なめらかなこと! これが隅から
隅までCGだってんですからもうため息です。

いやね、『トランスフォーマー』で感じた、CGアクションという
よりアメリカ製のアニメを見てるような違和感がなかったんですよ、
この映画のアクションシーンには。それは単純にCGの進歩ではなく、
やはり日本のアニメや怪獣映画にこってりハマっていたオタク監督
G・デル・トロならではの演出感性でしょう(映画のエンディング
には、本多猪四郎とレイ・ハリーハウゼンへの献辞があります)。

『トランスフォーマー』は動きが早い割に単調で、格闘戦なんかは
もう何やってんだかわかりゃしなかったんですが、こちらはわかる
んですよ。怪獣が何やってんのか、ロボが何やってんのか。
監督がキャラクターの「重量感」と「タメ・キメ」を強く意識して演出
しているのがよくわかります。

マジンガーZのロケットパンチを思わせる打撃やら、全然意味なく
合体するコックピット(しかも頭部!)やら、初陣の決め技になった
剣がガリアンソードだったり、ロボットアニメへのオマージュも
たっぷりでしたな。あんなデカいロボの頭に入ってると、いちいち
動くたびに中には加速が余計にかかって大変そうですwww


各国から集まったイエーガーも個性的でよかったですね。
赤くて派手だけど実戦ではザコい中華ロボとか、古くてごついが
頑丈さ抜群のロシアンロボとか。結局二体ともヤラレちゃう
わけですが、中華のほうは司令官に思い出してももらえないのが
笑えました( ̄▽ ̄)

強いてケチを付けるとすれば、菊地凛子よりカワイイ女優はおらん
かったのかいってことと(おらんのですよね、これが)、コック
ピット内でのパイロットのライディーン式アクションはもうちょい
カッコよく演出できたんじゃなかったかなってことですか。
それこそカンフーアクションみたいにね。

あといっちばん「おーい!」ってスクリーンに突っ込んだのは、
主人公たちが脱出ポッドで生還するクダリ。だってその直前に、
主役機ジプシー・デンジャー(だせぇ名前!)より世代の新しい
新鋭機ストライカー・ユーレカは自爆攻撃でパイロット二名
涙の散華しちゃってるんですもん。脱出せえよお前らも!ww
確かに事前にたっぷり死亡フラグ立ててましたけどw
つーか脱出ポッドが各自にあるんなら頭部がわざわざ合体する
意味って……?

とまあ突っ込みどころは多々ありますが、ちゃんと見るに耐える
という意味では史上初の巨大ロボット実写映画。いやもうたっぷり
楽しめました。デル・トロ監督とは『ヘルボーイ』以来の盟友
ロン・パールマンもいい味出してたし( ̄▽ ̄)




コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星