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『キャビン』試写会

秋葉鮫隊長のお誘いで行ってきました、ウエイン町山も絶賛の デコンストラクション・ホラー『キャビン』(Cabin in the woods) 新宿シネマートでの試写会です。 キモの核心部分はもちろん書きませんが、中盤までのことを書いても 多分にネタバレくさくなりますので、それでもいい方は続きをどぞ。 ( ̄▽ ̄)

週末を森の中の山小屋で過ごそうと出かける大学生5人組 (あほのスポーツマン、真面目な秀才、同じく真面目な女の子、 エッチな金髪娘、ハッパ狂いのポンコツ)。道中、不吉な前途を 予言するブキミな男。見るからに陰鬱な、孤立した山小屋…… もうコレで何千本の三文ホラー映画が作られたかわからない ベッタベタな設定で始まる物語ですが、もちろんそれだけなら 話題になるはずもありません。 実は若者たちは、アパートを出発する段階から、何者かに監視 されています。若者たちがベタなホラー文法に則った展開に 翻弄されるのと並行して、どこかのハイテク施設でそれを終始 モニターし、「シナリオを操作」しているネクタイ姿のおっさん たちの姿が交互に挿入され、観客は「お、これはフツーのホラー じゃないぞ」とわかってくるわけです。 深夜、甦ったゾンビたちに惨殺され、また逃げ惑う若者たちの 運命とは別に、「この呑気なおっさんたちは何者なのだ?」 という謎解きが物語の縦軸になっていくんですね。 まあふつーの人は中盤くらいまで見たらだいたいのカラクリは ピンとくる台本になってますがw 近年、ライトノベルなんかでも、大量消費され陳腐化したジャンル フォーマットをメタ化して茶化しつつ物語を再構築するなんて 手法が多くなってますけれど、これもまさにそうなんですね。 ホラー映画古今の「あるあるネタ」を全部並べて、ところどころ ちょっと照れくさそうにギャグも交え(たとえばスポーツマンと 金髪が早速森の中でおっぱじめると、モニタールームにエロ親父 どもがスケベ面で鈴なりになってたり)、そして最後にちゃぶ台 ひっくり返すみたいにその世界を全部まとめてぶっ壊しちゃう。 デタラメであり痛快であり、そういえば80年代、元気の良かった 頃のホラーはこういう無茶苦茶なパワーに溢れてたなあ。随所に 散りばめられた『死霊のはらわた』とか『IT』とかのパロディを 見ると、制作陣ももしかしてそういう思いで作ったのかしらんと 思わないでもありません。 あとラストに出てくる大物ゲスト女優の元気っぷりに涙wwwwwww

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