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Nissin Di622最終インプレ


ユーザーモニターでいただいたニッシンジャパンのスピードライト Di622。数ヶ月、いろいろと使ってみたけど、課題のモニター レポートもメーカーに提出したし、そろそろ最終インプレをば。 まず調光精度。これは全く問題ナシ。純正品と較べても遜色のない 精度といっていい。 チャージスピードも外部電源が使えないこのクラスとしては優秀。 スタミナも充分で、フル充電したエネループを食わせておけば、 まる一日、500カット以上(感度はISO200)連続で焚きまくっても、 まだまだ余裕があった。 デザインにもアクがなく、どのボディにもフィットする。 上下左右後方までヘッドを向けられバウンス角度にも不足ナシ。 内蔵された超広角用拡散板や、乳白色のリフレクタも便利だ。 次、不満点。 まず作動音。ヘッドのズーム機構はガーガーとうるさく、ちと不快。 メインスイッチがボタン長押しというのは、いざ撮影という段に なって非常にイライラさせらせる。これは断固スライドスイッチに 改良して欲しい。 スリープに入るまでの時間が異様に短いのもナゾ。二十秒ほどで スリープしてしまうので、フル発光からのチャージ時間で電池の だいたいの残量を測る簡易バッテリーチェックができない。 なにしろチャージ完了ランプが点く前に眠ってしまうのだ。 まあエネループやニッ水は突然電圧が落ちるので、その場合は あまり役に立たないチェック法ではあるけれど、一応目安には なるからね。 情報表示は非常にシンプルで、パイロットランプとパワーレシオ メーターしかない。ユーザーターゲットからすればこれでも いいかとは思うけど、せめて調光範囲表示くらいは欲しい。 アナログ表示でもいいから。 サイズは廉価な中級スピードライトとしてはまずまずと思うが、 ヘッドが大きいせいで鈍重に見え残念。ニコンにしろキヤノン にしろサンパックにしろ、近年はヘッドをいかに小さくデザイン するかがダウンサイジングのキモというかトレンド。後発 メーカーがこの流れに乗り遅れてしまっているのは痛い。 価格帯からいっても、ライバルは老舗サンパックのPZ42Xだと 思うけど、こちらはサイズ的にもDi622よりハッキリ小さい。 しかもバックライト付き液晶情報パネルまで装備して、パワー 的にもお値段的にもDi622と遜色ない(つか量販店ではPZ42Xの 方が2千円くらい安い)のだから、誰が見ても勝負にならない。 強いてケチをつけるなら、PZはアクの強いデザインに好き嫌いが あるくらいだろうが、経済性重視でサードパーティを選ぶ賢い ユーザーならそんなものは些細な問題だろう。もし友人に、 どちらか迷っていると相談されれば、申し訳ないが迷わず PZ42Xを勧めざるを得ない。 国内市場新規参入メーカーにいきなり老舗とタメを張るものを、 というのもムチャな話ではある。メーカーが増えること自体は ユーザーにとっては大歓迎なわけで、ニッシンにはぜひこれを 叩き台に、より小さくより高性能なニューモデルを期待したい。 もしできるなら、高出力なリングストロボを作って下さいな。 サンパック、今のところ全部ディスコンだし(新型発表マダー?)。
(EOS KDN + SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC + Nissin Di622)

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