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『ノーテンキ旅 小沢昭一的こころ』

最近マイブームの小沢昭一本。 もう数え切れないほど出版されている『小沢昭一的こころ』 シリーズ、96年の文庫版。カバーイラストは小沢さんが カメラを持っている姿が描かれているのだけど、本書の とう尾を飾るのエッセイのタイトルは「伊豆の山々、ヘヤー 淡く・・・・・ヌード撮影旅」。いいねえ。 ふとしたことで友人が主催する写真クラブのヌード撮影温泉 ツアーに飛び入り参加することになった小沢が、参加者の オジサンたちの生態を実況風に描き出した一編。当然、面白い。 ちなみにこの時の小沢の写真は『写GIRL』(これも懐かしいね) に掲載されているそうで、いかん、また古本屋探さなきゃ。 しかし例によってカメラについての記述がないのは残念。 そういえば、先日古本屋で立ち読みした小沢の古いエッセイ集 (タイトルは失念してしまった…)に、アサヒカメラでの 篠山紀信との対談が収録されていて、それには、自分はカメラを すぐなくすので、少しいいのを買おうとアサヒペンタックスを 買った、理由は他のより軽いから、なんてあったな。 ちなみにその対談では篠山が小沢のパンチラ写真を絶賛してた。 なにしろ小沢昭一は80年代のアクションカメラブーム(て、 これも若者には通じないよなあ)に先駆けてパンチラ盗撮写真を 世に問うたオリジネイターであるからして。 そういえば、『小沢大写真館』には隅田川河畔で着物姿の お姉さんが野ションを召されている素晴らしい一葉が掲載されている けれど、わしはその写真、あまりに構図が詩的に完成されているので、 てっきりヤラセだと思っていたが、これについても言及があった。 それによると浅草界隈で大好きな東武線を撮ろうとしていたら 偶然目に入ったのだとか。パンチラ写真も望遠で遠くから撮るより 近くで肉眼で見ながら撮る方が好きだとか、アツいエロ魂を 語ってたなあ。 パンチラといやあ、『東京~奄美 損なわれた時を求めて』等で 知られる写真家・島尾伸三(『女子高生ゴリコ』のしまおまほの お父さん)も、若い頃、リコーワイドを使って西武池袋線車内の 女子高生パンチラを盗撮していたそうだ(田中長徳『カメラ  悪魔の辞典』より)。最近はそんなことしたらすぐ新聞種だから、 何事につけおおらかな時代だったんですなあ。 なんかいつの間にかパンチラ話になっちゃったんで、ま、そんな 画像も最後におひとつ。
(Powershot G3)

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