トップページ » 『日本映画ポスター集 成人映画篇』

『日本映画ポスター集 成人映画篇』


今週とり憑かれたように買いまくっている 『日本映画ポスター集』。『成人映画篇』をネットで 漁っていたら、なんと池袋の古本屋に在庫があるらしい (いやー町の古本屋の在庫まで居ながらしてわかるなんて インターネッツって素晴らしい)。さっそくチャリ飛ばして 買いに行く。 これは「ピンク映画」「ロマンポルノ」前夜、中身も 大半がモノクロという昭和40年から42年までの「成人映画」 のポスターを集めたもの(ちなみに日本初の成人映画は 昭和37年の『肉体の市場』だそう)。 たとえば「ロマンポルノ」なら谷ナオミとか東てる美とか 若者の人気を集めたスター女優がいたりして、それなりに 華やかなファンダムがあったものだけど、「成人映画」 にはそれもない。何かひたすら暗くうらぶれている (実際資料やフィルム自体もほとんど現存していないらしい)。 ポスターも全体にそういう雰囲気で、どの作品もどんよりと 貧しく陰鬱なムードが溢れている。同じ世代の日本文化に 溢れていた「高度経済成長」に裏打ちされたアホみたいな 明朗さはゼロ。何かここだけ進歩と調和に取り残され「戦後」 の空気が残る裏通りのような色合いだ。 ついでにいうとオッパイ丸出しもなく(詳しく調べたわけでは ないけれど、ピンク映画でポスターに乳首がモロ出しになり始めた のは昭和49年頃からと思われる)、しょぼい印刷とあいまって、 お色気よりも昭和の胡散臭さが後のピンク映画より濃厚で、 そこがたまらないのよ! そのままチャリで上野へ。 Оちゃんと晩飯の予定だが、ちょいと早く着いたので駅前の 大型玩具店ヤマシロヤを覗く。げげっ、定価6千円のバンダイ 「魔戒騎士ガロvol.1」2100円で叩き売り!
…売れなかったんだなあ。どマイナーな深夜枠だったからなあ…('A`) 本編もオモチャも出来悪くないんだけどなあ… 仕方ない、保護しておくか… その後Оちゃんオススメの割烹でくじら料理三昧するが、お愛想が意外な 合計になり、2人とも絶句。くじらたけぇな…財布空っぽだぁ!

コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星